バッファロー法人向けＷｉＦｉ基地局(WAPM-2133R)を設置

事務所内のWiFiが壊れたため業務用の安定しているWiFiを付けてほしいとの依頼をいただきました。

一般家庭向けのWiFiも性能がよくなってきましたが、業務用・学校向けに使われる基地局と比べると通信品質は変わります。家庭用のWiFiですと突然つながりが悪くなったり、速度が遅くなったりという経験があると思います。WiFi基地局の電源OFF/ONで直ったというのも多々あると思います。これは電波干渉の問題だったりとか、WiFi基地局の処理速度の問題で複数の端末で通信していると処理しきれずバッファーオーバーフローで固まる、ということがあります。WiFiはシェアードメディアのため、複数端末への通信を高速で切り替えをしているわけですが、家庭向けのWiFi基地局はこの辺りの処理が弱かったりするわけです。

今回のご依頼では、下記にあるバッファロー製の法人向けWiFi基地局「WAPM-2133R」を設置しました。

学校の教室など数十台同時接続で動画を同時に流すことを想定したWiFi基地局なので値段はそれなりにしますが安定性は抜群です。業務で使用するなら、フリーズするたびに業務が止まりますから、これくらいの投資は必要だと思います。

バッファロー WAPM-2133R 法人向け 11ac 4×4 デュアルバンド無線LANアクセスポイント

法人向けWiFi基地局（WAPM-2133R）の電源問題

今回使用したWiFi基地局 WAPM-2133Rの電源はAC給電とPoE給電と２種類選択可能です。今回は基地局自体を壁掛けにしたかったので、PoE給電を選択しました。

ここでPoE給電する場合に注意点が必要です。このWAPM-2133Rは業務用と言う事で、ハイパワーな分消費電力も若干高めです。PoEもIEEE802.3at という一般的にはPoE＋といわれているハイパーワー給電対応のＰoＥハブ・PoEインジェクターを利用する必要があります。PoEの省電力版はIEEE802.3af で略してafと書かれている場合もあります。at と af の比較表は下記と通りです。

規格	IEEE802.3af	IEEE802.3at
電圧（給電側）	44V～57V	50～57V
電圧（受電側）	37V～57V	42.5V～57V
給電電力	15.4W	30.0W
対応LANケーブル	カテゴリ３以上	カテゴリ５ｅ以上
一般名称	PoE ( af )	PoE+ ( at )
特徴	省電力給電	大容量給電
接続対象	ネットワークカメラ IP電話	パンチルトカメラ、赤外線防犯カメラ高感度・高解像度防犯カメラ高出力・高性能WIFI基地局

今回は基地局が１つだけでしたので、下記のハイパワーPoEインジェクター「BIJ-POE-1P2GH」を利用しました。

フロアーが広く複数台設置する場合やIP電話、ネットワークカメラも付けたい場合は、PoEスイッチの方がいいでしょう。このWiFi基地局はVLANにも対応しているので、VLANを分けたいというのであれば、PoE給電付きのスマートスイッチ「BS-GS2024」のようなものもいいでしょうね。来客にはフリーWIFIを提供し、業務用LANにはRadius認証されたWIFI端末しかつながらないようにするということも可能です。

BUFFALO ハイパワー PoEインジェクター 1CHモデル BIJ-POE-1P/HG

バッファロー BS-GS2024P/HP 法人向スマート/PoEスイッチ 24ポート

WiFi基地局　設置工事

今回は事務所内の一か所、WiFi基地局を設置しました。WiFi基地局を設置場所のポイントは、下記の通りです。

見通しがよい場所に設置する
WiFiを使いたい場所の中心に設置する
できるだけ高い位置に設置する

今回は柱に基地局を取り付けました。事務所は鉄筋コンクリート造りのビルでしたので、構造体の柱は化粧パネルで覆われており、柱と化粧パネルの間に空間があってそこにケーブルが通せます。無線LANの位置にケーブルを通すだけの小さな穴を空け、柱の下部までLANケーブルを通して、下でPoEインジェクターを取り付けました。